やっぱり何が起こるか分からない【F1アゼルバイジャンGP レビュー】

 
6/6 (日) に行われたアゼルバイジャンGP。バクー市街地で行われるこのGPはタイヤバーストやマシンの接触といったハプニングが多いことで有名です。そして今年も例によって波乱のドラマが待っていました... 
 
 

角田くん初のQ3進出!

 

角田くんが 6/5 (土) のアゼルバイジャンGP予選で見事Q3進出を果たしました!

角田くんのQ3進出は、F1デビュー以来初のことです。

 

ここ数戦は今一つ結果を出せずにいた角田ですが、

今週末はフリー走行の段階からマシンに対して良い感触を得ていたようです。

 

迎えた予選では、まずQ1を11番手タイムでクリア。

今回のQ1は2度の赤旗中断を含むロングセッションとなりましたが、集中力を切らすことなくアタックを決めることができたようです。

 

 圧巻だったのは、続くQ2。

1度目のアタックは11番手タイムに終わりましたが、2度目のアタックで4番手タイムを記録。これはチームメイトのガスリーを上回る驚速のラップタイムでした。

これにより、悠々とQ3進出を決めたのです。

 

しかし、自身初のQ3はちょっぴり苦い結果に終わりました。2回目のアタック時、ターン15で曲がり切れずにクラッシュ。後続のサインツも巻き込むかたちとなりました。

 
 
 
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これにより、セッションは赤旗終了となり、その時点での順位 (8位) が決勝グリッド順位となりました (その後、ノリスのペナルティもあり、最終的に7位に繰り上げ) 。

 

予選を終えた後の角田くんは Mixed feeling だったに違いありませんが、

日曜日の決勝レースでは ”やりきった” と思えるような走りができることを願っています。

 

角田裕毅 2021第5戦アゼルバイジャンGP 予選結果

Q1: 1:42.521 (11位)

Q2: 1:41.654 (4位)

Q3: 1:42.211 (8位)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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2022年のF1ドライバーズラインナップを考える

こんにちは、hariiです!

 

F1もまだ2021シーズンが始まってまだ5戦。

今ごろから来年のドライバー市場を考えるのは早計かもしれません。

しかし、来年はレギュレーションが大きく変わることもあって、ドライバーのチーム移籍が活発化する可能性があります。

 

そこで数回にわたって、来季のドライバーズラインナップがどうなるか考えていきたいと思います。

 

第1回は、来季を取り巻く状況から。それでは、いってみましょう〜!

 

 

移籍はリスク?

ドライバーの移籍が活性化すると言った矢先ではありますが、一方で今季の状況を見ていると、チーム移籍は大きなリスクとも映ります。

今季、他チームから移籍あるいは復帰したドライバーたちは、軒並みマシンへの適合に苦しんでいる感がありますよね。予選前に行われるフリー走行の時間が60分に短縮されたことがその大きな要因とされていますが、22年以降もこのルールが継続されるとすれば、来季以降も移籍組がマシンへの理解を深めるのに時間がかかると予想されます。

このことは、特にベテランドライバーにとって移籍を控える大きな理由となるのではないでしょうか。

今年で契約が切れるドライバーは...?

さて、2021年末で契約切れとされるドライバーは以下の通りです。

ルイス・ハミルトン (メルセデス)

バルテリ・ボッタス (メルセデス)

セルジオ・ペレス (レッドブル)

ピエール・ガスリー (アルファタウリ)

角田裕毅 (アルファタウリ)

エステバン・オコン (アルピーヌ)

キミ・ライコネン (アルファロメオ)

アントニオ・ジョビナッツィ (アルファロメオ)

ジョージ・ラッセル (ウィリアムズ)

ニコラス・ラティフィ (ウィリアムズ)

 2021年末で契約切れとなるドライバーたち(1)

2021年末で契約切れとなるドライバーたち(2)

 

2022年から大きなレギュレーション変更が施されることもあって、2021年末までの契約となっているドライバーは結構たくさんいるんですね。

 

ただ、このなかでも角田、ジョビナッツィ、ラティフィに関しては、残留の可能性が高いと思います。

 

角田はまだルーキーとしてF1ドライバーになったばかり。チーム代表のフランツ・トストは2、3年かけて育てていきたいと考えているはずです。もちろん今後の成績次第とはなりますが、たった1年で見切りをつける可能性は低いでしょう。

 

ジョビナッツィは2019年の加入から少しずつ、確実に成長を遂げている選手。今季はライコネンを凌ぐ結果を出すことが増えており、チームからも信頼を寄せられている様子です。ライコネンの引退もそう遠くはないでしょうから、チームとしてはジョビナッツィには残ってほしいのではないでしょうか。

 

ラティフィは、成績面では僚友ラッセルに見劣りするシーズンが続いています。しかし、ウィリアムズは父ラティフィから大きな経済的支援を得ています。そういった意味でもラティフィとの契約は来季以降も続く可能性が高いと思います。

 

したがって、以上の3名は来季以降もグリッド上でその姿を見ることができると思います。

逆に、残る7名のドライバーたちには移籍 (あるいは引退) の可能性があるということになります。

 

いかがだったでしょうか?

次回からは、チーム毎に来季以降のドライバーズラインナップを検討していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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F1 アゼルバイジャンGP 注目ポイントはココだ!

 

モナコGPにおけるマックス・フェルスタッペン (レッドブル) 優勝の興奮冷めやらぬなか、今週末迎えるのはアゼルバイジャンGP。ということで、アゼルバイジャンGPを前に、個人的注目ポイントを4つ挙げてみました。ぜひ最後までご覧ください!

① "強者メルセデス"再び? 

前戦モナコGPでは、レッドブルに完敗したメルセデス。しかし、次戦バクーはメルセデスが最も得意とするコースの一つと言っても差し支えないでしょう。

何しろ、2016年から始まった4度のGPのなかで、優勝3回、表彰台にも毎年上がっているのです。また、ルイス・ハミルトンよりもバロテリ・ボッタスの方が、このサーキットを得意としている印象があります。

2019年アゼルバイジャンGP バロテリ・ボッタス (メルセデス)

ボッタスにとってはメルセデス加入以来、ワーストの走り出しとなっている今シーズン。得意のサーキットでポイントを稼いで、再浮上のきっかけとしてほしいですね。

レッドブル、苦手を克服できるか

実はレッドブルにとっては、バクーは得意とは言えないサーキット。過去4年間で表彰台に上がったのは、ダニエル・リカルドが優勝した2017年のみ。同士討ちやマシントラブルにも見舞われがちです。

チームメイトのフェルスタッペンと接触し、マシンを降りるリカルド (2018年アゼルバイジャンGP)

しかし、今年のレッドブルならここアゼルバイジャンでも高い競争力を発揮するはずです。

ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペンは、このサーキットで優勝経験こそないものの、前戦モナコGPで優勝を果たすなど、今年はさらに一皮剥けた走りを見せています。このまま勢いにのって、ぜひバクーでも優勝争いを繰り広げてほしいと思います。

対して、今季加入のセルジオ・ペレスはバクーを得意としており、フォースインディア時代には2度、表彰台を獲得しています。まだ予選ペースに課題を抱えてはいますが、ペレスが"勝てるマシン"でどこまで力を発揮できるのか注目です。個人的には初ポールポジションにも期待しています。

セルジオ・ペレスは、バクーで過去2度の表彰台を獲得

マクラーレンにも隙なし

2019年アゼルバイジャンGP マクラーレンの2台

過去4度で表彰台経験のないマクラーレンですが、今年は初めてメルセデスPUを搭載して、バクーサーキットに挑むことになります。シャシーそのものの競争力も高くなった今、強烈なストレートスピードを生かしたオーバーテイクに期待がかかります。

チームを率いる若きエース、ランド・ノリスは、今シーズンすでに2度表彰台を獲得しており、マシンにもかなり乗れている様子。一方、ダニエル・リカルドは未だマシンの適応に苦しんでいるようですが、バクーは2017年に優勝した経験を持つ場所で、決して相性は悪くないはず。抜群のチームワークも生かして、表彰台争いに絡む勝負ができると良いですね。

④ 伏兵?アストンマーティン

2021モナコGPで5位入賞を果たしたセバスチャン・ベッテル

2020シーズンと比べると苦戦しているアストンマーティンですが、前戦モナコではセバスチャン・ベッテルが5位、ランス・ストロールが8位と久々のダブル入賞。

バクーはフォース・インディア時代からチームが得意とするサーキットで、しかも2人はともに表彰台経験があります。堅実な走りができれば、表彰台も見えてくると思います。

 

読んでいただき、ありがとうございました!

いかがだったでしょうか。他にも「このチームが強そう」というのがあれば、ぜひコメントにてお願いします!